日本で唯一の定期寝台列車、サンライズ出雲・瀬戸A寝台シングルデラックスの旅
サンライズ出雲・瀬戸のうち、瀬戸についてご紹介いたします。予約から乗車した記録です。
東京駅の9番線に入線したサンライズ出雲・瀬戸 2021.3.27撮影
- 1.サンライズ出雲・瀬戸とは
- 2.サンライズ瀬戸の客室
- 3.サンライズ瀬戸の予約方法
- 4.サンライズ出雲・瀬戸の東京駅の入線時間
- 5.A寝台シングルデラックスは快適・贅沢なひと時を過ごせます
- 6.シャワーは乗車後即利用がおすすめ。
- 7.ラウンジスペースで旅情を満喫
- 8.寝台列車での睡眠時の音、揺れ、乗り心地 (興奮して寝れない)
- 9.朝の目覚め
- 10.岡山駅到着後のビッグイベント(切り離し作業 ポジショニングをミス・・・)
- 11.岡山駅を出発し、いよいよ旅のフィナーレへ(高松を経由し琴平へ)
- 12.まとめ
1.サンライズ出雲・瀬戸とは
東京~出雲市・高松を結ぶ寝台列車です。現在ではサンライズ出雲・瀬戸が日本で定期運転されている唯一の寝台列車となりました。以下では今回乗車したサンライズ瀬戸について紹介します。サンライズ瀬戸は東京を21:50分に出発し、横浜、熱海、沼津、富士、静岡、浜松などを停車し、高松には翌日7:27分に到着いたします。(2021.3.27時点)金・土・祝前日には琴平駅まで延長運転されます。今回は東京から琴平まで完乗しました。
2.サンライズ瀬戸の客室
A寝台:シングルデラックス(今回念願叶い乗車。)
B寝台:一人用個室、サンライズツイン、シングルツインなどがあります
その他:寝台料金不要の「ノビノビ座席」があります。
ノビノビ座席の様子 2021.3.28撮影 高松で乗客が下車した後の様子。
3.サンライズ瀬戸の予約方法
JRの切符は運行日の1か月前から駅の窓口やJR西日本のおでかけネット等で予約可能です。A寝台は広々とした個室で社内設備もサンライズ瀬戸の中で最も豪華・サンライズ瀬戸で6室しかないことから予約は困難です。
そのため、「10時打ち」と呼ばれる10時の切符発売と合わせて発券をできる駅に行き、予約することをお勧めします。ちなみに、私は2度目の10時打ちで予約することができました。
10時打ちができない駅もあるので、事前に調べましょう。
4.サンライズ出雲・瀬戸の東京駅の入線時間
サンライズ出雲・瀬戸は21:24分頃に東京駅9番線に入線いたします。
事前に入線時間を調べずにいた私は荷物をコインロッカー預けて駅を散策してると、予想より早くホームで入線案内があり、大慌てで荷物を取り出し、写真撮影のため8番線のホームに向かいましたを
車両の写真撮影は乗車すると終着駅まで乗車しない限り、時間に余裕がない場合もあります。出発前に済ませることをお勧めします。
個人的には向かい側の7番、8番線側から撮影するのがおすすめです。※トップ画像がその際に撮影した写真です。
サンライズ出雲・瀬戸の入線です。旅の気分を高めます。
5.A寝台シングルデラックスは快適・贅沢なひと時を過ごせます
部屋に入るとそこには鉄道の中とは思えない空間が広がります。
A寝台にはベッドに椅子・机・洗面台が備え付けられています。部屋を出るときは部屋のドアを閉めた後、4桁の暗証番号を入力してロックします。
6.シャワーは乗車後即利用がおすすめ。
サンライズではシャワー設備が備え付けられています。A寝台は専用のシャワー室があります。シャワーカードもアメニティの中に含まれています。
B寝台の場合は社内でシャワーカードを購入してシャワーを使用することができます。
ちなみに、私は車両に乗車後、即車両の出発前にシャワーを利用しました。1番にシャワー室を利用できました。
シャワーは1人あたり6分間使用できます。短く感じる人もいるかと思いますが、浴びてみると時間に余裕がありました。
シャワーを止めている間はタイマーも止まります。ちなみに、脱衣所にドライヤーも備付られていますが、風量が弱いので期待しないほうがいいです。シャワーを利用した後は利用者は次の利用者の為に床等を乾燥させるボタンがあるので、忘れずに押してからシャワー室を退室しましょう。
7.ラウンジスペースで旅情を満喫
サンライズ瀬戸には3号車にラウンジスペースがついています。
持ち込んだ軽食やお酒を楽しみながら、夜行列車での旅を一層楽しむことができます。
多種多様な目的地や目的で移動する方との一期一会の出会いもこのような旅の醍醐味ですね。ラウンジで様々な方が小声で談笑する雰囲気は旅を盛り上げます。
※サンライズ出雲・瀬戸には社内販売はなく、食事・酒類は事前に購入して持ち込む必要があります。ソフトドリンクは社内の自動販売機で購入が可能です。
8.寝台列車での睡眠時の音、揺れ、乗り心地 (興奮して寝れない)
寝台列車を利用するにあたり、睡眠についての不安があると思います。今回、私がA寝台で睡眠した限りでは走行時の音などは気になりませんでした。その辺の特急列車のグリーン車の車内よりもA寝台の車内の方が外部からの遮音性が高いと感じました。しかし走行中はに100㌔以上の速度で走ることもある為、揺れは気になります。そしてベッドも少し固めでした。私は興奮していたせいか静岡で睡眠した後、豊橋、米原、大阪、姫路の各駅で目が覚めました。(どこか過去に存在した特急電車の停車駅みたいですね笑)やはり普段睡眠している寝具よりは睡眠の質は落ちます。特に、モータが積まれている車両のノビノビ座席やB寝台などは夜音がうるさくて寝れない可能性もあります。不安な方は耳栓等睡眠対策グッズを準備して乗車することをお勧めします。
9.朝の目覚め
岡山に到着する20分程前にサンライズ独特の案内音が大きめの音量で流れ、車掌によるめざまし・到着時刻のアナウンスがなされます。A寝台の枕元には目覚まし機能付きの時計も装備されています。
10.岡山駅到着後のビッグイベント(切り離し作業 ポジショニングをミス・・・)
岡山駅ではサンライズ出雲・瀬戸の切り離し作業が行われます。サンライズ瀬戸は停車後、出発まで4分間しかない事もあり切り離し作業はすぐに終了します。この切り離し作業を撮影する為に鉄道ファンは早朝にもかかわらず、ホームに集まり撮影・見学など満喫します。写真の通り、鉄道ファンでごった返します。
11.岡山駅を出発し、いよいよ旅のフィナーレへ(高松を経由し琴平へ)
岡山を出発すると高松・琴平まではもうわずか。昨日の天気予報では朝から春の嵐となっていましたが、幸い天候の悪化が遅れており、当日のAM10時頃までは雨に降られずに済みました。岡山を出てから約1時間で高松駅に到着。私が乗車したサンライズ瀬戸は高松駅で30分程停車した後、最終目的地琴平駅を目指す。
琴平駅には高松駅を出て40分弱で到着です。琴平駅のホームよりサンライズの車両が長く、先頭車両はホームからはみ出て停車していた。
12.まとめ
今回、東京から琴平までサンライズ瀬戸に乗車しました。鉄道好きなお子さんとの家族旅、帰省、夫婦での旅行など様々な目的の方が利用していた印象です。大半は東京→高松での利用で、金比羅山への参拝を目的で琴平まで旅行目的で利用する乗客も1割-2割ほどいました。新幹線や飛行機で目的地に短時間で移動できたり、リモート等で現地に行くことが減りつつある世の中ですが、夜間移動できる点や寝台列車で過ごす時間など、普段と異なる時間を体験していみるのもいかがでしょうか。