拓実の交通・旅行チャンネル

鉄道を中心に交通全般の訪問履歴や、休日の観光・訪問先を記録しています。

お酒好きには最高な観光列車! JR西日本の観光列車etSETOra乗車記録

JR西日本の観光列車etSETOraに乗車した際の記録です。お酒好きにはたまらない列車です。今回は広島(宮島口)⇔尾道で運行されている復路便に三原駅から乗車。三原から広島までは普通乗車券の他にグリーン券が必要です。乗車前にJR西日本のwebサイトのおでかけネットや各拠点のみどりの窓口で購入しましょう。詳細はjR西日本のホームページを確認ください。以下記録は2021.3.28時点の情報です。

etSETOra(エトセトラ)│観光列車の旅時間:JRおでかけネット

 

 

f:id:komamu586:20210401224156j:plain

広島駅に停車中のetSETOra 2021.3.28撮影

 

 

豪雨の三原駅からetSETOraの旅が始まります。

岡山から新幹線に乗車し、三原駅に到着。ここから広島駅までetSETOraの旅が始まる。

三原駅に降りたのは生まれて初めて。地元が滋賀県の私。小中学生の頃は読書といいつつ読書の7割は時刻表を眺める事ばかり。時刻表の中で三原行きや糸崎行きの電車が多いのを知っていて、三原駅はさぞかしターミナル感あふれる駅なのだろうなと想像して新幹線ホームから在来線ホームへ移るとそこには2面4線の高架ホームがありました。ホーム上は飲み物の自動販売機はあるものの、過去にホーム上にあった駅弁屋さんも数年前に閉店しており、どことなく閑散とした印象を持つ。ホームと改札階を結ぶエスカレータもない。そんな中でetSETOraは山陽線を走る貴重な観光列車。駅のあちらこちらでetSETOraに関する宣伝や観光客向けの観光案内が掲載されていました。

f:id:komamu586:20210401224146j:plain

新幹線ホームから在来線ホームに行く通路にはetSETOraの顔ハメがある。

「普通」の種別表示が並ぶ電光掲示板で「臨時 エトエトラ」の表示が特別感を与え際立つ。

f:id:komamu586:20210403000758j:plain

ホームで待っていると呉線の入線がありました。113系105系が入線すると思っていたらまさかの227系でした。時代は進んでいますね。


オリジナルの接近音でetSETOraが到着

ホームにetSETOraオリジナルの接近音とともにetSETOraとして魔改造を施されたキハ(ロ)47が到着。この車両はもともとJR西日本の観光列車「瀬戸内マリンビュー」で使用されていた車両を観光列車から観光列車へ改造し、新たな命を吹き込まれた車両。西日本さんはとことんこの車両を使い倒すつもりの様です笑

f:id:komamu586:20210403000833j:plain

三原駅に到着したetSETOra。停車時間は僅か。写真撮影は程ほどに即乗車。

 


観光に特化しすぎず、気軽に車内を満喫できるのが良い

三原から広島までの乗車時間は1時間10分。三原を出ると西条、広島、終点宮島口の順に停車。私は途中の広島までの乗車。同じ区間を走る普通列車が三原から広島を1時間17分前後で走るので、広島駅まで西条しか停車しないわりに時間がかかる印象をもつ。これも観光列車の醍醐味である。

乗車した車内には尾道からの乗客が既に乗車しており、三原駅を出発した時点で座席の7割程が埋まる。乗客の中には、部活動の帰りで利用している高校生の姿も見かけられた。特急料金を支払い、普通より早く移動する特急の役割としても利用するお客様も一定数いる様子だ。(車内は座席指定でテーブル付き。そしてUSBポートがあるので勉強や携帯充電等様々な使い方ができる)

車内では観光案内が頻繁にあるわけではなく、乗客が各々好きに列車の旅をしており、乗客にべったりおもてなしをしすぎない感じが個人的に好印象である。丁度いい。

f:id:komamu586:20210403000851j:plain

乗車した2号車の座席。大きなテーブルがあり、窓側にはUSBポートがある。

etSETOra往路便はトレインバー。地元の多種のお酒、お摘みが酒好きの私を誘惑する。

etSETOraの尾道から宮島口への復路はトレインバーを謳っています。

カクテル、ビール、日本酒飲み比べセット等アルコールメニューが豊富で乗車時間約1時間の中で何を味わおうか悩まずにはいられない。結局私はオリジナルカクテルと燻製ナッツから始まり、とびしまビールと燻製かしわトロを経由して戸河内(とごうち)ウイスキーハイボールで閉めた。日本酒飲み比べセットまで手を出したかったが、さすがに私のペースでは時間的に厳しい。

f:id:komamu586:20210403001052j:plain

バーカウンターと1号車の車内 アテンダントが注文品を準備してくれます。

f:id:komamu586:20210403000909j:plain

バーメニュー 酒類が豊富です。どれから飲もうか悩む。

f:id:komamu586:20210403001111j:plain

1杯目 etSETOraオリジナルカクテル「SETOUCHI BLOSSOM

ジンベースと柑橘系が混ざった爽やか味のカクテルです。

飲み物は瀬戸内や広島のご当地のものに特化したものが大半。

f:id:komamu586:20210403001146j:plain

2杯目 とびしまビールと燻製かしわトロ

レモン風味のさわやかな味と油っこさが丁度よい燻製かしわがマッチする。

f:id:komamu586:20210403001224j:plain

3杯目 戸河内(とごうち)ハイボールと燻製なっつの残り幸せな時間でした。

沿線・車内サービスについて

三原から広島間はカーブが多く、東広島市の主要駅である西条までは山間を縫うように走行する。速度は時速80キロ前後で走行する。西条駅付近になると東広島特有の赤い石州瓦が使われた住居が目立つようになる。町の景観を守るため、今でもこの瓦が積極的に町で使われている様子だ。

f:id:komamu586:20210404001225j:plain

車窓から見える赤い瓦の住宅 西条駅付近で多くみられた



 

 

 

 

 

西条駅を出発してからはアテンダントがetSETOraの乗車記念パネルを持って各座席を回り、乗客に記念写真を勧める。

f:id:komamu586:20210401224254p:plain

etSETOraの車内での記念撮影。どう見ても看板が二人で持つサイズ。

 

西条を出て瀬野駅付近の進行方向の右側には珍しいスカイレールサービス(スキー場のゴンドラリフトに似ているものが山の上にある住宅地とふもとの駅を結ぶ交通)の設備が見えてくる。一度は機会を作って乗車してみたい乗り物だ。私は日本ではこのようなゴンドラの様な乗り物が日常の足として使用されている例を他に知らない。

f:id:komamu586:20210401224243j:plain

スカイレールが瀬野駅から山の上を結んでいる。スキー場みたい。

瀬野を過ぎると広島駅はもう近い。山間の景色から徐々に住宅や市街地の様子になり、

海田市呉線と合流した後、右手にJR貨物広島ターミナル。左手にMAZDAスタジアムが見えると広島駅に到着する。広島駅で2分程停車した後、列車は終着駅の宮島口を目指してディーゼルの力強い音を立てながら出発した。

 

f:id:komamu586:20210401224156j:plain

広島駅に到着したetSETOra 

f:id:komamu586:20210401224226j:plain

etSETOraの側面写真 列車は短い2両編成

まとめ

JR西日本の観光列車etSETOraの往路便に三原から広島まで乗車しました。

トレインバーと謳っているだけあり、車内のバーの販売メニューは豊富。

アテンダントさんとの会話も弾みも助け、飲みすぎ注意です。1時間弱の乗車時間ですが、沿線で車内から見る事ができるこれという観光名所も少ないことから、乗客が各々の時間をくつろいでる印象です。お酒好きなら復路での乗車がおすすめです。

機会があれば広島から呉を経由して尾道までの往路も乗車してみたいですね。